セカンドインパクトの名前に感じる違和感とその答え

考察系

今回は新世紀エヴァンゲリオンに登場する重要なキーワード『セカンドインパクト』について考えたいと思います。(10年前に書いた記事の再編集記事です)

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セカンドインパクトとは、アニメ『エヴァンゲリオン』シリーズで起こったとされる地球規模の危機をもたらした隕石衝突のことを指します。(本当は虚偽発表であったが)
作中(新世紀エヴァンゲリオン)では2000年9月13日に起きたとされ、20億人の人が死んだそうです。
名前の由来は、月の生成時に起こったジャイアントインパクト(作中ではファーストインパクトとされる)にちなんで付けられているのですが・・・ここで1つの大きな疑問が生じます。

それは、地球が火星と同じほどの大きさの惑星と衝突した現象とされるジャイアントインパクトと比べ、セカンドインパクトの衝突は規模があまりに小さすぎるのです。
また大規模絶滅の観点から考えても、地球では生命誕生から5度の大規模絶滅(もっとも有名かつ最近の絶滅が6550年前の恐竜の絶滅)が起こり、このどれもが作中のセカンドインパクトを遥かに超える規模です。
つまり、セカンドインパクトとはジャイアントインパクトと比べるとあまりにも規模が小さすぎ、大規模絶滅の観点から考えても2回目という数値が明らかにおかしいわけです。
しかも、このようなことはある程度の知識人であればすぐにわかることなのにもかかわらず、作中では当たり前のようにセカンドインパクトという言葉が使われ、学校の授業でも普通に教えられています。

以上のことから考察すると、このセカンドインパクトという名称には、何らかの意図があるとしか思えません。

そして私は、その意図を組織の内部闘争に敗れた者たちの一般市民へのメッセージだと解釈しました。
セカンドインパクトが起きた当時、地球を統括すべき組織には後のネルフとなる主流派とその主流派に異を唱えた反主流派がいて、主流派はセカンドインパクトにおける事実を隠そうとし、反主流派は事実を民衆に伝えようとしたと考えられます。
主流派が推し進めようとする人類補完計画は人類の滅亡ともとれるので反主流派がいて当たり前です。
反主流派はその後、組織の中での権力闘争で敗北し淘汰されたと思われますが(もしくは地下に潜った)、最後の抵抗としてセカンドインパクトという明らかな違和感のある言葉を世に残し、一般市民に対し暗にセカンドインパクトに関する発表は嘘であるとメッセージを残したではないでしょうか?

こう考えれば、セカンドインパクトという不可思議な名称にも多少は納得できるかと思います。

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